BOOK紹介


 『それをお金で買いますか 資本主義の限界

著者:マイケル・サンデル/訳:鬼澤忍 2002年発行 早川書房

卵が要るとする。庭で鶏を飼うか隣人に貰うか隣人から

盗むか神に祈るかを通り越したスーパーのその先のマーケット

<市場>に見えるのは本質が先か。歪が先か。


『猟奇博物館へようこそ 西洋近代知の暗部をめぐる旅

著者:加賀野井秀一 2011年発行 白水社

□ 麻痺する感覚二度見て視覚。手の平サイズの見世物小屋では

自分以外皆見世物<フリークス>だと思っていたのに。

指でめくった特別展示室に晒されていたものとは?


王様も文豪もみな苦しんだ 性病の世界史』

著者:ビルギット・アダム/訳:瀬野文教 2003年発行 草思社

□ 罪人<つみびと>にしか罰<バチ>が当たらない時代<ルール>は、

罪人でなくても罰が当たる時代へ。「死を想え」は「生を想え」の、

生死観<男も女もきちんとしましょう>へ。


『ダブリナーズ』

著者:ジェイムズ・ジョイス/訳:柳瀬尚紀 2009年発行 新潮文庫

□ ダブリン市民の会話<運命>と生活<宿命>が、

時代を超え国境を超え、日本人の何か<日常>に響く。

感じることを禁じえない、底冷えだけでなく頬の上気を。


『ベストセラーの世界史』

著者:フレデリック・ヴィロワ/訳:大原宣久・三枝大修 2013年発行

大田出版

□ 良作よりも産み難(がた)く、愚作よりも読み難(にく)い

ベストセラーのそれ<商業的成功>は、最善を尽くすそれ<宣伝広告>

以外可<必然>か不可<偶然>か、の、産物か


『遠山啓のコペルニクスからニュートンまで』

著者:遠藤豊・榊忠男・森毅=監修 1985年発行 太郎次郎社

□ 自己啓発本にハウツー本に名言集。スピリチュアル本に

占い本に聖書。生きる「ヒント」を、100万冊読んでも

(デジタル版含む)、物足りない方、「答え」あり〼。


『媚薬の博物誌』

著者:立木鷹志 1993年発行 青弓社

□ チョコレイトは惚れ薬?人魚の肉は不老長寿の素?

空を飛ぶ薬は実在した?世界の平和なんかより、誰もが

願い望みすがる夢<成分>は、冗談半分と本気半分でできている。


『香水 ある人殺しの物語

著者:パトリック・ジュースキント/訳:池内記 1988年発行 文藝春秋

□ 文字を印字した紙を束ねたここまで<匂い>が脳裏に焼きつく物が、

いかに奇作で異作で名作であるか燃せずとも知るのは鼻で、

心のであろうと火を見る必要はない。